この度、第44回近畿作業療法学会の学会長を務めさせていただきます森ノ宮医療大学の松下太です。
2024年度の近畿作業療法学会は、大阪での開催となりますが、今回は久しぶりに現地に集う学会とさせていただきました。
近畿作業療法学会は、2020年の第40回(滋賀県;天田美恵学会長)が、新型コロナウィルス感染拡大によって急遽Web開催に変更され、第43回まで4年連続でのWeb開催となっておりましたので、今回は2019年6月に開催された第39回(兵庫県:野田和惠学会長)以来の対面開催であり、実に、5年ぶりの対面開催となります。
今回の学会テーマは「Well-beingに寄与する作業療法」としました。作業療法士は、人々の健康とwell-beingを促進することに関心を持つ専門職です。少子高齢化が進み、社会の在り方が大きく変化しつつある時代において、「Well-being」は忘れてはならないキーワードだと思います。作業療法士がWell-beingに寄与できる専門職のトップランナーであることを、今学会で語り合い、再認識し、更なる作業療法の発展に繋がればと思っています。
プログラムとしては、特別講演、公開講座、教育講演、教育セミナー、イブニングセミナー、9つのシンポジウムなど、非常に魅力的なテーマと講師陣にご登壇いただきます。また、近畿のOT連携や今後の展開にも触れられる学会特別企画や、体験型のワークショップ等も用意させていただきました。特別講演には、東京慈恵会医科大学教授で認知症ケア学会理事長の繁田雅弘先生にご登壇いただき、 認知症ケアにおける作業療法士への期待についてお話しいただきます。また、公開講座は、元TOKIOの山口達也氏をお招きしています。その他、皆様に関心を持ってもらえるような企画を用意しておりますので、たくさんのご参加をお待ちしています。学会長として、久しぶりに多くの皆様とお会いできることを楽しみにしております。
最後に、本学会が盛大に行われることを祈念いたしまして、学会長の挨拶とさせていただきます。
第44回近畿作業療法学会
学会長 松下 太